COLUMN

東陽建設工機様会社案内制作 第3章

nico
デザイナーの仕事
 
東洋建設工機さんとの打ち合わせを終えた私は、
なにか手応えを感じていた。
 
営業の姐さんとお互い仕事の手応えを感じ、
1週間後のデザイン提出まで楽しみにしていてくださいと
お客様にお伝えして、東京へと戻ったのである。
 
 
しかし、手応えを感じたとはいえその日のうちに作業に取り掛かることはまずない。
 
 
こんなこと実はお客様に知られたらとても失礼に値するかもしれない行動ではあるが、
私にはとても大事な時間なのである。
 
商業広告のデザイナーに限らず、画家でもヘア・メイクアーティストでも、発明家でも
頭の中でイマジネーションをする職業というのはただ机に向かって考えるだけではなく、
いきなり紙に思いついたまま描き起こすわけではなく、
最初は頭の中で与えられた仕事を整理しながら、閃いた完成形との生合成を合わせるのが
最初の作業となる。
 
もしかすると、そんなことしているのは
私だけかもしれないが。。。
 
私は、お客様との打ち合わせの中でビジュアルがぼんやりと浮かび上がる性質がある。
そして、そのぼんやりと浮かびあがったビジュアルを元に
仕事をサボっている振りをして、街中を歩いてみたり、本屋に寄ってみたり、
ドライブをしてみたり、食事に行ってみたりと自由な時間を打ち合わせ後に過ごす。
 
頭の中では、いろいろと組み立てる時間を自由時間に当てる傾向があるのだ。
 
そうすることによって、私は頭の中が整理されていき
はっきりとしたビジュアルに仕上がっていくのだ。
 
たぶん、こういう考える時間を嫌々やっていたらきっと精神的におかしくなるので、
自己防衛本能的にそういう行動に出てリラックスをしているのかもしれない。
 
 
 
ただ机に向かって、デザイン資料とにらめっこしていたって
きっと何かのデザインの焼き直しにしかならないだろうし、
面白いものと出会えるチャンスが無いと思う。
ましてや流行に遅れを取ってしまうだろう。
 
 
だからある意味「遊ぶのが仕事」
デザイナーとはそういうものだと
私は思っている。
 
 
 
商業デザインと言うのは、お客様から与えられた課題を元に
いかに自分のデザインエッセンスを注入して
「なるほど!」とお客様やエンドユーザーの方が思ってくださり、
感動のひと時を与えるのが、商業デザイナーだと思っているのだ。
 
ただ、言われたことだけを淡々とこなすだけの人は
作業は早いかもしれないが、
それはアイディアを提供するデザイナーにはならないし
デザイナーと自称してほしくない。
 
デザイナーというのは自分自身のアイディアで
お客様の価値を上げるのが仕事なのだから。
 
 
つづく